中川自然坊のぐい呑
自然坊さんの作品は、ここ5〜6年前から変わってきました。良くなってきました。
何が変わったのか。土の吟味・焼き方・作りが良くなった・・・などと言ってしまえ
ば、焼き物の評論家的になってしまいますね。
身近なところから彼に接してきた一人として感じるのは、「ものを作る上での意識」
を明確に持つようになった事だとおもいます。
意識の持ちようが変わったんだと思います。進化したんですね。こころの持ちようが
進化(深化)したんですね。年30数回の窯焚きを、もう20年前から行なって来た
男です。それは、氣力・体力・精神力の限界にちかい行為です。
名を成したいとか金持ちになりたいとか・・・・いう気持ちを突き抜けたところに彼
はたどり着いたようです。
人に喜んでもらえる様な作品をつくりたい。人に感動を与えるような作品を作りたい。
自然坊さんの氣を発する作品が沢山の人たちに受け入れられるのは、彼の超人的な努
力と人に愛される心の持ち主と言うことだとおもいます。
僕も人に感動を与えられるように生きたく思います。