教育実習に行った30数年前の思い出

 確か1977年の六月。東京・世田谷区にある我が母校に教育実習へ行きました。当時の母校は全国の落ちこぼれの受け皿のような高校でした。高校2校目はざら。高校三年生で21歳という輩も居りました。僕が受け持ったクラスは転校生(確か)6〜7名。それも全国各地からでした。授業を行なう以前のレベルなのです。靴を磨いている輩、小説を読んでいる輩、もちろん寝てる輩。
 しかし、教員たちはあまりキリキリせず、生徒たちに優しく、そして熱く接していました。この僕も、都立高校をワケあって退学になり、この高校にお世話になった身。まあ、彼らの先輩なわけなのです。
 僕が教えたのは、日本史でした。僕の教えかたがひどかったのかもしれませんが、3週間で10ページ程しか進まなかったのを今でも覚えています。子供たちに受けようとして、授業とは関係ない話ばかりしてたんでしょうね。
 去年、東京へ仕事で行った時、懐かしさもあり母校へ立ち寄りました。当時の面影は、校舎のみで、生徒たちは賢そうに感じました。